« トリコモナス膣炎 | 婦人病と女性特有の症状のトップ | エイズの症状と治療 »
エイズは1981年にアメリカで報告されて以来、全世界的に増え続けている新しい性感染症です。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が原因のため、HIV感染症或いは後天性免疫不全症候群ともいいます。日本でも増加の一途をたどっており、特に20~30代の若い世代に増えています。専門家は2010年には日本での感染者は5万人に達する恐れがあると警告しています。
エイズは、病原体などの外的から体を守る働きのあるリンパ球が破壊され、病気に対する抵抗力や免疫力が落ちてしまう病気です。現在では、このウイルスに効く薬がないため、感染してしまったら、延命はできるものの、残念ながら治る見込みはありません。
エイズの感染経路には、血液感染、性行為感染、母子感染があります。この病気がとりあげられた頃は、輸血時の血液製剤によう感染、男性の同性愛者の感染、麻薬患者の注射器の回し打ちによる感染などが問題となりました。しかし近年は、男女間のセックスによる感染、エイズウイルスを持つ母から子への感染が増えています。HIVは血液、精液、膣分泌液、唾液、母乳、尿、涙などの体液に存在します。しかし、感染力が弱いために、これらの接触に注意すれば、エイズ患者と生活をともにしても、感染することはありません。
感染に心当たりがあって不安な場合は、ためらわず検査を受けるようにしましょう。感染したと思われる日から2~3ヶ月以上過ぎると、血液反応で陽性が陰性かがわかります。検査はかかりつけの婦人科でも受けられるし、全国の保健所でも実施しており、匿名で受けることができます。
不幸にも感染してしまったら、他に移さないことがエイズのまん延を防ぐ唯一の方法であることを認識しましょう。