« 性器ヘルペス | 婦人病と女性特有の症状のトップ | 梅毒 »
淋病とは、淋菌の感染によって起こる、古くから知られている性感染症ですが、今も患者の数は減っておらず、クラミジア、性器ヘルペスに次いで多い病気です。セックスで感染しますが、まれに抵抗力のない女性や子供が大衆浴場やプール、タオルなどから感染することもあります。また、オーラルセックスで淋菌がのどに感染して、のどの痛みやせきなど、かぜに似た症状が出ることもあります。
淋病の症状は、女性の場合、感染して数日で膣炎を起こすため、おりものが増えたり、陰部がかゆくなったりします。ただ、症状が軽くて気付かなかったり、ほとんど無症状のこともあります。しかし、知らずに治療しないままでいると、感染が子宮の奥や卵管まで進んで、子宮頸管炎、卵管炎、子宮内膜症などを起こし、不妊につながることもあります。また、膿汁が膣から肛門周辺に流れると肛門直腸炎を起こします。さらに、妊娠中に感染すると、分娩の時に産道感染し、新生児結膜炎を起こして赤ちゃんが失明する恐れもあります。
淋病の治療はペニシリンやテトラサイクリンなどの抗生物質を内服するか、場合によっては注射することもあります。慢性化しやすいので、医師の指導に従って、完治するまで根気よく治療を続けましょう。完治するまでセックスや飲酒などは禁止です。感染者がいる家庭では、感染者の使用したタオル、下着などの洗濯は別にしたうえで、熱湯消毒します。抵抗力のない子供や老人が感染した例もあるため、十分な注意が必要です。