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性病の代表的な病気である梅毒は、トレポネーマ・パリダムという微生物の感染によって起こります。感染は性行為によるもので、近年、若年層に広がっています。また、妊婦が梅毒にかかっていると、胎盤を通して胎児に感染しますが、これは妊娠管理の充実により減少しています。
梅毒は症状が出たり消えたりしながら、長期間かけて進行するのが特徴です。その進行は感染後からの期間に応じて4段階に分かれています。診断は梅毒血清反応で行いますが、感染後6週間以上たたないと陽性反応が出ないので、注意が必要です。
感染後3ヶ月までを第1期、それから3年までを第2期と呼び、この第1~2期を早期梅毒と呼んでいます。
●第1期
潜伏期を過ぎて、性器に大豆ほどの大きさのかたいしこりができます。太もものリンパ腺がはれてきますが、痛みはありません。やがてしこりの表面がただれて潰瘍になります。数週間で消えていきますが、治ったのではなく潜伏するだけです。
●第2期
全身のリンパ節がはれて発熱、頭痛、倦怠感などが起き、全身にバラ疹と呼ばれる赤い発疹が出ます。これが消えたあと、数ヶ月間、盛り上がった湿疹が出たり消えたりを繰り返します。
梅毒の感染後3~10年を第3期、10年以上を第4期と呼び、この第3~4期を晩期梅毒と呼んでいます。
●第3期
ゴム腫と呼ばれるゴム状のしこりが、顔や骨、筋肉、肝臓などの内臓に表れます。周囲の組織を破壊して、醜い跡を残すこともあります。
●第4期
脳や脊髄がおかされて、手足のしびれ、痴ほう症状、大動脈瘤などが表れます。
梅毒の治療は、ペニシリンを中心とした抗生物質などの注射か或いは内服による薬物療法が基本です。早期梅毒の段階できちんと治療すれば、完治は可能です。