« 乳腺症の症状と治療法 | 婦人病と女性特有の症状のトップ | つわり対策① »
つわりとは、妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐などの不快症状を、つわりといいます。つわりは妊婦のほぼ半数が経験します。ほとんどの場合、妊娠4~6週で始まり、11~12週で終わるのが一般的です。ただし、中には15~16週まで続いたり、出産直前まで長引く人もいるなど個人差があります。
つわりの症状で最も多いのは、空腹時に胸がムカムカする、軽い吐き気を覚える、においに敏感になって気分が悪くなる、食欲がなく、食べると吐いてしまう、といった「吐きづわり」です。逆に、食欲がやたらに出て、食べていないと気分が悪くなるといった「食べづわり」もあります。食べ物の好みが変わったり、特定の食べ物やにおいを好むようになることもあります。よくみられるのは、酸っぱいものが欲しくなる人、そのために、唾液がたくさん出て困るといった症状があらわれることもあります。また、甘辛い味や脂っこいものが欲しくなったり、タバコが吸いたくなる、ガソリンや塗料のにおいを好むなどという症状もあります。
つわりの原因は、はっきりと解明されたわけではありませんが、最も有力なのは、妊娠に伴うホルモン分泌の変化によるという説です。妊娠によって大量に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が体温を高めて、かぜに似た不快症状を起こすうえに、じゅう毛から分泌されるHCGホルモンが嘔吐中枢を刺激するためと考えられます。症状に個人差があるのは、一つには体質や体格の違いです。やせすぎ、太りすぎの人、胃腸や肝臓、腎臓などの内臓が弱い人、便秘ぎみの人は重くなる傾向があります。また、精神的なストレスがあると、症状が重くなる傾向があります。これはホルモン分泌中枢と自律神経中枢とが隣り合っているためと考えられています。